沼津港深海水族館 Official HP
静岡県にまた一つ水族館が誕生しました。場所は沼津港のすぐ側。

実はこの辺は沼津魚市場があるので、おいしいお寿司を食べるのにおでかけしていた場所だけど、最近はちょっと寂れたようで残念な気持ちがしてました。。。。

でも、マーケットモールやこの水族館で一気におしゃれになり、垢ぬけた雰囲気になりました(この一角だけですけどね)

水族館は小さなビルなので展示生物は少なめ。海獣はいませんし、イルカショーなどの定番ショーもありません。大きな水槽もありません。

大きさてきに近いのはよしもとおもしろ水族館くらいかな。で、そのよしもとは大きな水族館に負けないようにどうしているかというとお笑い要素を取り入れているんですよね。

それに対してここの特徴はというと・・・
まずシーラカンスです!日本一といっていいでしょう♪

もちろんはく製ですが、なんと5体も展示があります。私も実物は初めてみました。2階建のビルの2階はほぼシーラカンス関係という力の入れ具合です。

そして、もうひとつが深海水族館だから深海魚・・・ではなく、ヘンテコ生き物です(いや個人的にで、普通は深海生物でしょうね)。
ウォーキングバッドフィッシュやボロカサゴなど、眺めているだけで楽しく、なかなか見られない魚は見ごたえありました。確かに深海魚?のメンダコも可愛かったですけど、暗くてあまりよくわからないし(^^ゞ。

そうそう、ショップのぬいぐるみの充実度にビックリしました。量ではなくて種類です。古代生物のぬいぐるみなんて初めてみました。古代生物が好きな人はこれ購入目的でもいいほどです(^◇^)

おおざる的にはかなり面白い水族館でした。お勧めできますよ\(^o^)/

住所 沼津市千本港町83
TEL 055-954-0606
営業時間 10:00〜18:00(7・8月は〜19:00)
休館日 年中無休(臨時休養あり)
入場料金 大人1,600円,小中学生800円,4歳以上400円
駐車場 200円/60分(6:00〜18:00)
100円/60分(18:00〜6:00)
[最終訪問日 12.02.10][前回 12.01.07]
周辺施設
びゅうお(水門・展望台)
鮨庵さいとう
沼津魚がし寿司
沼津みなと新鮮館&港八十三番地



一番近い駐車場は水族館から50mくらい。60分200円
水族館の外観。普通のビルで水族館らしくないデザインですよね
裏から来た人だけが気がつく、シーラカンスの人形。隣にトイレがあります

エ ン ト ラ ン ス  〜  海  の  底

エントランス 瞬間調光ガラス ダイオウグソクムシ
小さなビルの中。同じようにビルの中にあるよしもとしろ水族館にも似た雰囲気
エントランスにあった水槽。ガラスが曇ったり透明になったりするんです
海の掃除屋と呼ばれてます。ダンゴムシみたいですが、ダンゴムシやフナムシの仲間で最大約50cmにもなります



ショウグンエビ アデヤカキンコ
サンゴ礁に棲むザリガニにそっくりのエビ。巣にこもっていたので、なかなか全身が撮れなかった〜
別名シーアップル。初めて見た時はその色鮮やかな姿が衝撃的でした。で、これは何かというと、ナマコの仲間なんですよ



オキナエビ 深海ナマコの仲間 ヘコアユ
腕の毛深さが気になる?深海の泥地に棲んでヒトデを食べて生活しているそうです
数多くのナマコが深海から発見されてます。でも体が柔らかいため、めったに飼育されていないそうです
これは結構知られている魚ですよね。頭を下にして逆立ちの状態で暮らす魚





浅 い 海 ・ 深 い 海

サギフエ 浅い海・深い海 ソメンヤドカリ
ヘコアユと同じように逆立ちで暮らしてます。意外に早く動くので写真がブレブレ(^^ゞ
浅い海と深い海の生き物を並べて展示して、その違いを発見するコーナー
イソギンチャクのついた殻を背負うことでタコなどの攻撃から身を守ってます。右の写真がイソギンチャクを背負った写真。左は上に他の小さいヤドカリを乗せてかわいかったので♪



イガグリガニ ハリセンボン ツノハリセンボン
栗のイガのように棘で体が覆われているカニと名前がついているヤドカリ
針千本という名前だけど実際には350本程度しかないことは結構知られてきましたね
体の全体に小さな棘がたくさんあるけど、1000本あるわけではないのはハリセンボンと一緒



ウミシダ オキノテヅルモヅル ミミックオクトパス(パネルより)
植物のように見えますがウニやヒトデの仲間。生息水深5〜50m
これもヒトデの仲間。生息水深50〜1000m
ウミヘビ、ミノカサゴ、イソギンチャクなど15種類以上に擬態するタコの仲間



バンダコウイカ オウムガイ 南の海にうかぶキノコ
栗のイガのように棘で体が覆われているカニと名前がついているヤドカリ
アンモナイトの親戚で知られていますよね。深海に棲んでいますが、水深800mを超えると水圧に耐えられず殻が割れるそうです
海面近くが細くくびれ、上の方が大きく広がっているのが沖縄などの島々の浅瀬で見られる特徴。波が穏やかで遠浅のサンゴ礁で見られるそうです





ヘ ン テ コ 生 き 物

ヘンテコ生き物 ウォーキングバットフィッシュ ハナヒゲウツボ
形がヘンテコ、動きがヘンテコ、生態がヘンテコなどヘンテコ生き物を集めたコーナー
頭にある突起で小魚をおびき寄せて捕食。更に泳ぐことが苦手で胸ビレと腹ビレを使って歩く魚
鼻の先が花弁状に開くことから名づけられたウツボ。オスからメスへ性転換をして、体色が青(オス)から黄(メス)に変化するそうです



ボロカサゴ クマドリカエルアンコウ チンアナゴ
ヘビやトカゲのように脱皮をする魚。水槽にいると本当にゴミみたいです
顔の模様をよ〜く見てください。歌舞伎の役者のように模様がありますよね。だからクマドリなんです
ガーデンイールと呼ばれるアナゴの仲間。砂からニョロニョロのようにみんなで顔を出す姿は愛嬌たっぷり



オオイカリナマコ カラージェリー イエローヘッドジョーフィッシュ
体表の近くにある小さな骨がイカリの形に似ていたので名付けられたナマコ。イッテQでチャンカワイが捕まえたナマコと同じ種類ですね
同じ種類のクラゲなのに青、白、赤茶色などの色があるんですよ
穴を掘る時に巣穴から砂を吐く姿が愛らしい



ウミテング ミナミハコフグ 群体ボヤの仲間
額が長く突出している姿が天狗ににているからウミテング
サイコロのようにコロコロした姿がとってもかわいいハコフグの仲間
一生その場所から移動することなく、海水を取り込み、その中のプランクトンを食べて生きています





光   の   海

光の海・深い海・駿河湾エリア ヒレジャコ 石垣島のサンゴ
太陽の光を利用している生物の展示コーナー
サンゴやシャコガイは体内に褐虫藻を共生させ、褐虫藻が光合成を行い、そのエネルギーを利用しているそうです。写真はオニボラとオオウミウマ
サンゴについた白いタグはサンゴの識別票。黄色いタグは人工的な素材を海に沈めて作った水質浄化作用のあるライブロックの識別票





深   い   海

深い海 ベニテグリ・キホウボウ・オオコシオリエビ・ハシキンメ・ユメカサゴ
普段なかなか目に出来ない深海に棲む生き物のコーナー
深海魚といっても、まだ一般的な形の魚ですね。実際食べることもできる魚もいますしね



サナダミズヒキガニ アカグツ メンダコ
飾り紐の水引のような細く長い足が特徴的
変わった形をしているし、面白い名前です
脚の半分以上を大きな膜で覆われたタコ。普通のタコと違って、吸盤が一列だけで墨もはかないよ



ギンザメ フジクジラ ヒゲキホウボウ ヤリヒゲ



ヌタウナギ ベニカワムキ アカザエビ
刺激を受けると出す粘液(ヌタ)は他の生物を窒息させるほど
カワハギに近い種類で(確かに似てます)、深海に棲む魚
ここでは珍しい上から見る水槽、中には高級食材の手長エビの仲間アカザエビがいました





駿    河    湾

一番大きな水槽。それでもこの大きさ。でも水槽の大きさ=楽しさではないですからね
丸い覗き窓が用意されているけど、特に見やすいわけではないですねぇ
サクラダイやトラウツボなどの魚よりインパクトがあるのが廃棄物。駿河湾の問題提起なのでしょうね




深  海  の  光

別室カーテンに覆われた部屋にヒカリキンメダイの展示があります。

真っ暗なので魚の姿は全く見えませんが、ヒカリキンメダイが発光して泳ぐ姿がよ〜くわかります。

たま〜にパッと見て、「何もいないや」と通り過ぎる人もいましたけどね(^^ゞ

で、この見学が終わると2階へ昇り、いよいよシーラカンスにご対面で〜す





ベ ー ス キ ャ ン プ

シーラカンスを捕獲調査したアフリカ南東部コモロ諸島のベースキャンプを再現したゾーン。


入口にいたシーラカンスは顔の部分を投射していて、こっちに語りかけるように話しますよ。



シーラカンスを釣るのに使用されたカヌー 使用された道具 マダカスカルの昆虫(アップはやめますね)





シ ー ラ カ ン ス の 海





生物の進化研究室

展示室の様子 コモロで発行された切手? サカサナマズ



窓から1階を覗きこむとペットボトルで作ったLEDで光るリュウグウノツカイを見ることができます



シーラカンスの魚拓 研究室を再現? 標本の展示



右:アフリカツメガエル、左:エレファントノーズ

他にもバタフライフィッシュやポリプテルスセべガルスなどの魚を展示していましたが、説明がなく、魚の名前も下のような紙があっただけ。

研究室の演出をするためなのでしょうが、この紙に書いてあるのが魚の名前かどうかもわからない人もいるのでは?





進  化  の  壁

2階展示室全景 進化の流れ ウミサソリ(レプリカ)
水槽の展示はほとんどなし。中央の柱の中にシーラカンスを2匹展示しています
シーラカンスは円の右のほうから存在(デボン紀)。恐竜の時代よりはるか昔からいるんですよ
カンブリア紀〜デボン紀の生物。つまりシーラカンスはこんな生物がいる時代から海にいたんですねぇ



三葉虫 アンモナイト ブランキオサウルス





シ ー ラ カ ン ス の 体

応援隊長の やるせなす 石井ちゃんの解説イベントがありました。

・ハリモグラを側に展示しているのは進化の過程を紹介するため。
・コモロ諸島現地の漁師さんが食べたら2度と食べたくない味だったらしい。
・冷凍シーラカンスを移動するのを石井ちゃんもてつだった。
・少しシーラカンスの周囲が溶けたようになったら、車のワックスみたいな匂いがした。
・卵巣に卵をもったメスしか見つかっていない。オスは不明。
抜粋だけど以下のような解説をしてくれたよ♪

・シーラカンスの冷凍庫は2,500万円
・世界中の200mも深い深海の環境はどこも同じ。
・シーラカンスはギリシア語で空っぽな骨と言う意味。
・のうみそは5gしかない。

中央の柱に2匹、部屋の隅に1匹、計3匹シーラカンスを展示しています。標本になり何年も経つのに、体から油がしみ出て下にポタリポタリと滴り落ちているんですよ



シーラカンスの骨格

シーラカンスの言葉の意味は「空っぽの骨」という意味。

画像に映っているものと背骨のようなものは脊椎(背骨)ではなくて、脊柱と呼ばれる柔らかい器官で、内部は油に似た流動性の液体で満たされているそうです。



シーラカンスの内臓を展示しています。

←脳。ちっちゃいです

シーラカンスの胎児の模型→






←1980年代に世界初のシーラカンスの泳いでいる映像。浮き袋に油が詰まっているから深海から釣りあげられても余裕で泳げるそうです。


→1939年5月6日のネイチャー誌に寄稿されたスミス博士の論文。

体の各部の構造や鱗の断面を調べた研究内容が記載されていました。






生 き 物 実 験 室

理科室ぽいですね ドジョウ ミナミトミハゼ



肺魚(プロトプテルスアネクテンス) メキシコサラマンダー ケヤリムシ





ハ リ モ グ ラの 部 屋

卵を産む哺乳類はハリモグラとカモノハシだけ。どちらもオーストラリア・ニューギニアに棲んでいます。

この水族館ではその貴重なハリモグラを展示しています。

・・・でも、なぜこの水族館で唯一いる哺乳類にハリモグラを選んだのかというと

シーラカンスは昔は陸地を歩いていたとも言われていて、生物のsんかの過程を特徴ずけている。

同じようにハリモグラは哺乳類なのに卵を産むという生物の進化の特徴を持っているということで展示しているんだそうです



Museum Shop  BLUE JELLY

なにしろ変わったぬいぐるみばかりなのがこのショップの特徴。

シーラカンスやハリモグラにダイオウグソクムシもあるのです。


水族館応援隊長の石井さんはシーラカンスのミュージアムモデルを一押し

更に古代の生き物もあるんです↓




ショップを通り抜けると階段があり出口に出られます。
階段を下りていたら、突然シーラ爺やが話しかけてきました。


爺やはCG、そして岩陰から出てきた孫はパネル。今時パネルと思いながらも、アナログとデジタルの調和みたいな感じがちょっと「クスッ」と笑わしてくれました。
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